ぴゅう太用MMLコンバーター

ダウンロード

MMLPyuta.zip (ver. 2.1) 2018/03/15
（たぶん.NET Framework 4.5が必要）

使い方

• MMLPyuta.exeを起動したら、MMLウィンドウに、直接MMLを記述してください
• 出力形式を選んで、「名前を付けて保存」あるいは「上書き保存」をクリックしてください
• 「保存しました」と表示されれば成功です

MMLの書式について

なるべく一般的なMMLに従っていますが、機能についてはかなり絞っています



通常コマンド

• p … トラック指定（1～3）。これより後に書かれたMMLは、すべてそのトラック用データとみなされる。
• [ … ループ開始位置指定。このコマンドで位置が指定された場合、最後まで演奏するとその位置に戻る。指定しない場合は最初から演奏する。
• t … テンポ指定（1～750）。これより後に書かれたMMLは、指定されたテンポで演奏される。
• c,d,e,f,g,a,b … 音程ド～シ。直後に+でシャープ、-でフラット。その後に数値（1～256分音符）やピリオドをつけると音長指定。音長を指定しない場合はデフォルト音長。
  • n … ノイズを発音する。ノイズの種類は事前にwコマンドで指定。
  • r … 休符。
    ※ぴゅう太が発音できる音程はo2a～o7bまでです。
• o … オクターブ設定（2～7）。
  • > … 1オクターブ上げる。
  • < … 1オクターブ下げる。
• v … ボリューム設定（0～15）。ボリュームを変更する。0が無音、15で最大。
  • ( … ボリュームを1上げる。直後に数値をつけると任意の数だけ上げる。
  • ) … ボリュームを1下げる。直後に数値をつけると任意の数だけ下げる。
• l … デフォルト音長指定（1～256分音符）。
• w … ノイズジェネレータ下位3ビット設定（0～7）。実際の発音はnコマンドで行う。
  0:矩形波ノイズ fc/512
  1:矩形波ノイズ fc/1024
  2:矩形波ノイズ fc/2048
  3:矩形波ノイズ トラック3の周波数
  4:ホワイトノイズ fc/512
  5:ホワイトノイズ fc/1024
  6:ホワイトノイズ fc/2048
  7:ホワイトノイズ トラック3の周波数
  ※fc=3.5759MHz
• u … デチューン指定（-127～127）。発音時、周波数レジスタに値を加減算する。
• & … タイ。この音を前の音と繋げて演奏する。ただしソフトエンベロープは継続されず、前の音の最後のボリュームがキープされる。
• ; … 同じ行の以降の文字はコメントとして無視する。
  

例1）トラックごとにデータをまとめて記述したい

t125 p1 l8o4v14 cdefgab4> [cdefgab4 p2 l8o4v13 efgab>cd4 [efgab>cd4 p3 l8o3v13 crw6nrgrw4nr [crw6nrgrw4nr


例2）小節ごとにデータをまとめて記述したい

t125 p1 l8o4v14 p2 l8o4v13 p3 l8o3v13 p1 cdefgab4> p2 efgab>cd4 p3 crw6nrgrw4nr p1 [cdefgab4 p2 [efgab>cd4 p3 [crw6nrgrw4nr




ソフトエンベロープ関連

• @s … ソフトエンベロープの形状（0～99）を定義する。
  • 0～F … ボリュームの変化を指定する。（vコマンドで指定したボリュームに対して、「この値 / 15」が乗算される）
  • +,- … 周波数の変化を指定する。同じ記号を連続して並べると、より急激に変化する。（この記号だけでは発音せず、この後にボリュームを指定したときに初めて反映される）
• s … 定義済のソフトエンベロープ（0～99）を、実際にそのトラックで使用する。s のみ記述した場合はソフトエンベロープを解除する。
• m … ソフトエンベロープ１周期の時間（0～10000）を指定する（m1= 約1/200秒）。例えば、ボリューム指定が10個あるソフトエンベロープを m50 で演奏すると、50/200秒の間に10回の音量変化が行われることになる。

例1）「15→13→12→12→11→11→11→10（以降キープ）」と音量を変化させるソフトエンベロープ #0 を指定して演奏する

@s0=fdccbbba p1 s0m80 cdefg


例2）音量を下げながら周波数も下げるタムの音を、ソフトエンベロープ #1 に指定して演奏する

@s1=f-----c-----a-----8-----7----6----5----4--3--2--1--0 p1 s1m60 o3e8d16d16c

各種オプションについて

タイトル画面

簡易的なタイトル画面を表示できるようにしました。
任意の画像ファイルを右上の枠内にドラッグ＆ドロップしてください。
※減色および8ドット2色制限への変換は自動的に行われますが、思った通りにならない場合は、事前に別のツール等で変換しておいてください。


• アスペクト比維持 … 元画像の縦横比を維持します。
• スケーリング … 256x192ピクセルに拡大あるいは縮小します。
• センタリング … 画像を中央に配置します。

出力形式

• ROMバイナリー … ぴゅう太で実行可能なROMファイルを出力します。ROMに焼いて実機で動かしたり、エミュレーターでそのまま起動することができます。
• アセンブラソース … アセンブル可能なテキストファイルを出力します。（ROMバイナリーと同じものです）
• アセンブラソース（データのみ） … アセンブル可能なテキストファイルを出力します。（演奏部分やタイトル画面を省いた、データ部分のみになります）
• BASIC1用プログラムリスト … BASIC1のSOUND文に（強引に）変換します。

ROM先頭アドレス

• 8000H（タイトル画面なし）… 演奏プログラムとサウンドデータを、ぴゅう太の通常ROMと同じ8000Hから配置します。16KB ROMの場合は8000H-BFFFHまで、24KB ROMの場合は8000H-DFFFHまで使用できます。
• 8000H（タイトル画面あり）… 演奏プログラムとサウンドデータ、さらにタイトル画面の圧縮データを、8000Hから配置します。タイトル画面の容量が増えると ROMに入らなくなる場合があります。
• 4000H（タイトル画面あり）… タイトル画面の圧縮データを4000Hから配置し、演奏プログラムとサウンドデータを8000Hから配置します。必然的に32KB ROMとなるので、初代ぴゅう太ではゲームアダプタが必要となります。
  • mk2/Tutor対応 … ぴゅう太mk2/Tutor で32KBROMを動かす場合、特定のアドレス（5344H）に、特定のマジックナンバー（00H,02H,20H,34H）が書かれている必要があるとのことなので、それに対応するオプションです。具体的には、従来4000Hから配置されるタイトル画面のデータを、マジックナンバーの後（5348H）から配置します。（タイトル画面のデータ領域は、通常に比べると減ってしまうことになるのでご了承ください）

出力時調整

• 移調 … 出力時に音程を調整します。半音単位で-60～+60まで設定できます。
• 音量（チャンネル別）… 出力時に音量を調整します。0% にするとそのチャンネルのデータ自体が出力されません。
• 範囲外の音 … ぴゅう太は o2a～o7bまでの音階しか鳴らすことができないのですが、範囲外の音が指定された場合の処理を選択します。「オクターブ調整」は、その音符のみ１オクターブ上げたり下げたりすることで、すべて範囲内の音程に調整して演奏します。

最後に

元は完全に個人用に作ったツールですし、ぴゅう太の開発環境がある人しか楽しめないとは思うのですが、とりあえず、公開だけしてみました。
質問等は twitter で @tiny_yarou までお気軽にどうぞ。